投資ハック(investment hack)

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enishの上方修正と第三者割当増資について

本日、enish(3667)が上方修正を発表しました。

業績予想の修正及び配当予想の公表に関するお知らせ

 

業績予想の修正概要について

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結論を先に書くと、新規投入が遅れたことなどが心配なものの、業績は好調で営業利益ベースで33.8%増となっています。これは前期比ではなく前回発表予想比となります。大きく成長したと言って良いと思います。繰り返しますが、開発の遅れは気になりますね。

 <参考引用>

(修正の理由)

第4四半期累計期間の個別業績につきましては、当初、既存のブラウザアプリの売上高、営業利益の減少を見込んでおりましたが、売上高、営業利益とも想定以上に堅調に推移いたしました。

また、新規のネイティブアプリについては、計画しておりました 3 本のアプリのリリースが遅延したことに より、当四半期で見込んでおりました売上高には届かない状況です。また、これに伴い、計画しておりました外注費、広告宣伝費が未消化となりました。

通期の業績につきましては、当四半期において過去最高の四半期売上高となったものの、前回発表の予想売上高にはとどかない見込みとなりました。また、営業利益、経常利益、当期純利益は前回発表予想を上回る見込みとなりました。

配当についても発表されましたが、そんな余裕あるなら第三者割当増資なんかするなと言いたくなるのでスルーします(笑)

 

第三者割当増資について

簡単に第三者割当増資について説明をしておくと、以下のようになります(東証の証券用語から引用)

第三者割当増資(だいさんしゃわりあてぞうし)

業務提携の相手先や取引先等、発行会社と関係のある特定の者に新株予約権を与え、新株式を発行することをいい、業務提携先との関係を強化する場合や経営状態が悪く株価が低いため普通の増資ができない場合などに利用されます。

ある程度詳しい人なら、公募増資?と思うかもしれませんが、公募増資との違いは広く投資を求めるか、閉じられた関係者で投資を求めるかの違いとなります。読んで字のごとしですね。

一般的には一株あたりの価値が希薄化されるため、投資家の懐を傷めると捉えられがちですが、投資の裾野を広げる効果、集めた資金でより一層の利益を上げて返すなどの効果もあるため一概に悪いことではないとわたしは考えています。

第三者割当にせよ公募にせよ増資自体が悪い事なのではなく、集めた資金で何をするのかが問われるのだと思います。

では、12/18にプレスリリースされているその中身をみてみましょう。

第三者割当増資における発行株式数の確定に関するお知らせ

12/18時点で、6,734,280株だった発行済株式総数が、第三者割当増資後には15万株増えて、6,884,280株となります。2.2%の希薄化ですね。1株あたり2505.25円とあり、総額3.75億円調達したようです。

肝心の調達資金の使途についても記載があります。

3.調達資金の使途

今回の一般募集及び本件第三者割当増資の手取概算額合計上1,235,625,000 円について、ネイティブアプリケーションに関し、平成 26 年1月以降平成 27 年 12 月末迄に、新規タイトルに係る開発費及び広告宣伝費の一 部並びにカスタマーサポートのための外注費に 877,625,000 円を充当する予定であります。また、平成 26 年1 月以降平成 27 年 12 月末迄に、アプリケーションの開発・運営等に係る人員増員のための採用費に 208,000,000 円、平成 26 年2月末迄に、人員増員に伴うフロア拡張のための東京都港区への本社移転(平成 25 年 12 月下旬 予定)における設備資金の一部に 150,000,000 円を充当する予定であります。

今回の第三者割当増資の前にも35万株の公募増資を行っており、その金額と合わせて8.77億円をネイティブアプリ新規タイトルに費やすとあります。これはかなりの大型案件が複数控えていることを示唆します。期待できるのではないでしょうか。

ただ、気になるのが東京都港区への本社移転の件ですね。もちろん社員の仕事環境がよくなることで業績に結びつけば良いのですが、いきなりの六本木ヒルズはちょっとイメージ的によくないかな。。。

 

この記事の主旨

わたしも株主であるenishのここ数日のプレスリリースを追ってみました。調べれば調べるほど「買い」ではないという思いが強くなります(笑)正直、六本木ヒルズは悪いイメージしかないです。また、ぼくのレストランの後を継ぐであろうドラゴンタクティクスのiPhoneネイティブアプリは、今のところパッとしません(ポテンシャルは高いのかもしれないが、運営に一生懸命さが感じられない)

しかし、ことゲーム銘柄についてはわたしの勘は外れるのです。良いと思ったものは評価されないし、え?!と思うようなものが評価されるのです。きっと六本木ヒルズへの移転も世間的には評価されることでしょう。これからもenishは買い増ししていきたいと考えています。