新興国から再び資金流出とのことだが
先週金曜の取引では、新興国市場からの資金流出が再び強まり、日本国内でも株安、円高の流れが強まりました。
新興各国中銀は不安解消に向け措置を導入しましたが、政治・経済リスクに対する懸念は以前、根強いようですね。
新興国から再び資金流出、政治・経済リスクへの懸念払拭できず | Reuters
バンク・オブ・アメリカ・メリル・リンチの東欧・中東・アフリカ(EEMEA)債券戦略・経済部門責任者のデビッド・ハンター氏は、「ぜい弱な通貨、高金利、成長低迷、資本流出が連鎖する負の循環に陥っている」とし、「こうした負の循環を断ち切るには、新興国の資産が大きく値下がりする必要がある。そうなって初めて買い手が戻ってくる」との見方を示した。
こういった意見の裏返しがリスクオンの際にはよく言われていました。バンカメ・メリルリンチの責任者でさえ、このくらいのことしか言えないのですね。結論、「誰かが買い始めれば買う」
トルコ中銀が金利を倍近くに設定したのは記憶に新しいです。金利を倍というのは、同国国民に対してかなりの影響を与えるかと思います。融資を受けて商売やろうという人々にとってどれだけのことか。マーケットに携わる人間のひとりとして肝に銘じておこうと思います。