本当に理財商品関連デフォルト回避でリスクオンになったのか
わたしがウォッチしている国内銘柄20社は、ソフトバンクを除きすべてプラス。
為替も円安シフトとなり。市場はリスクオンの様相を呈していました。タイトルの通り、本当に理財商品関連のデフォルトが回避されたことでリスクオンになったのかを考えてみたいと思います。
※1/30追記
この記事を書きはじめたのは1/29午後の事です。そこから推敲しながら進めていたら、あっという間に円高のリスクオフ相場になっていますね。
理財商品って何?
簡単に言うと、中国で取引されている高利回りの資産運用向け商品です。
加熱する公共事業を冷ますため、中国政府は資金を投じることを引き締めました。それを穴埋めするために、理財商品が開発されました。
理財商品に投じられた資金は、地方政府傘下の会社を通じて、その地方のインフラ整備や不動産開発などに使われます。ここ数年は中国経済の減速するのに伴い、理財商品がデフォルトするのではないかとリスクが騒がれています。
<参考リンク>
第2の理財商品ショックが起きたので、理財商品の概要をまとめます - 株式、FXのまとめ解説
デフォルトは回避されたのではないか
ここもとの報道では、今回のデフォルト問題は回避されたようですね。
訂正-UPDATE 2-中国の中誠信託、デフォルト懸念の高利回り商品めぐり投資家と合意=通知 | マネーニュース | 最新経済ニュース | Reuters
しかし、これが政府が保証したとなるとモラルハザードを起こすことになりかねません。リスクがあるのがわかったうえでの高利回り商品のはずです。そのリスクが顕在化したからといって揉めるのは。。。どこの国でも一緒ですか(苦笑)
ただでさえ、国民の不満がくすぶっている中国政府としてはかじ取りが難しいですね。というか、ここでおもねってしまう可能性大ですね。モラルハザードへの第一歩を踏み出すことに。。。
いろいろな理由で乱高下している訳です
ひとつには上に書いた理財商品関連の不透明さ。そしてもうひとつはトルコ中銀の大きな決断があったと思います。
豪ドルが上昇、円は売られる=トルコ利上げ受けたオセアニア市場 | Reuters
トルコ中銀が大幅利上げ-政治圧力はねのけリラ防衛に動く - Bloomberg
大幅に、本当に大幅に利上げを行いました。
これは同国経済にとっては、かなりの痛手だと思うのですが、これほどの外科的手術を行わないとこれから先、もっと困難な道になりそうだと判断したのでしょう。
同中銀のバシュチュ総裁は国内の政治情勢緊迫に世界的な市場シフトが重なる中で加速するリラ下落に歯止めをかけようとしているが、エルドアン首相や政府から景気浮揚のため低金利を維持するよう圧力がかかっていた。
グッチはこう思う
リスクオンからリスクオフへ。リスクオフからリスクオンへ。いろいろなことが後付けでもっともらしく語られます。
もちろんこの記事もそんなモノたちのひとつかも知れません。ただ、わたしは考えて考えて行動したいだけなのです。